メジャーレーベルの過去と現在のビジネスモデルの違いについて

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■昔は育成型ビジネス

かつては「売れる可能性が高い原石を見つけて磨いて売る」がレーベルの仕事だった。
• ボイストレーニング
• 楽曲提供
• メディア戦略
• ライブサポート
コストかけて時間かけて、商品に育てる時代。

■現代は完成品だけ拾うビジネスモデル

今は時代が変わった。
・TikTokやYouTubeで“勝手に”バズったやつをスカウト
・すでにファンがついてるアーティストとだけ契
・「こいつならリスクなしで回収できる」と判断してから動く

つまり、黒字の準備が整ってないと、話すら聞いてもらえないと言う事。
レーベル側は「既に仕上がってる奴に後乗りするだけ」になってる。

でもこれは当たり前だ。このご時世「育ててる余裕なんぞ無い」という事。

CD全盛期の昔に比べると音楽業界は基本的に景気が悪い。有名人ですら赤字になるのに、新人に時間と経費をかけて育ててる余裕が無いというのが本音。

なので、今は既に一定数のファンを持ってるアーティストを見つけて勝ち馬に乗る「良いとこどり」ビジネスじゃないと成り立ちにくい状況。

■レーベルが求めてるのは常に即戦力

• 数字(再生数・SNSフォロワー)
• 見た目・ブランディングがもう出来上がってること
• 営業ネタに使える話題性

それを使って、
• テレビ
• タイアップ
• 広告代理店との連携
で一気に売ってお金を作る。

■じゃあレーベルが嫌がるのは何か?

•手間がかかるアーティスト(オレ)
•主張が強くて管理できないアーティスト(オレ)
•地方在住やルートが組みにくいアーティスト
•自主レーベルで完結できてしまうアーティスト

要するに、メジャーレーベルは、売れるなら組む。売れる見込みが無いならスルー。
育ててくれるわけでも、信用してくれるわけでもない。

だからこそ:
• 自力で音楽を作って
•自力で作品の評価を得て
• 自力でファンを掴んで
• 自力でビジネスを回すアーティストは

「こいつの音楽には価値がある」と判断されたときだけ、レーベルが寄ってくる。

要するに選ばれる側じゃなく、選ぶ側に立つことでメジャーデビューができる。

ただ、最近はメジャーレーベルもSNSや動画配信でバズってても慎重になってるみたい。

って言うのも、ほとんどのSNSは一時期はフォロワーとかインプレッションとかも水増しし放題だったから、その数字に騙されてスカウトしてデビューさせたら泣かず飛ばずどころか泣き方も飛び方も分からないレベルで何も売れなかったアーティストを量産して会社が大赤字になってた時期があったみたい。

そういう訳で、今回伝えたい事は、今プロのアーティストを目指してる人は、メジャーレーベルがやってる事は基本的に全部自分でできる時代だから自分でできる人は自分でやった方が早いって事。
メジャーレーベルと自分自身との唯一の違いは動かせる資金力とコネクションの多さ(取引先のつながり)の違いぐらいやね。

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